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「徳井、もしかして海月に会いに行ったの?
大丈夫?何もされてない?」
焦った様に聞いてくる菜花に、海月は何も言えなくなる。
どうしよう、どうやって説明すれば…。
海月がそう思った時だった。
「すごい格好良かったね~!」
「あの人って、青塔高校にいた人でしょう?」
「そうそう、有名だったもんね~!私も友達と一緒に、青塔までこっそり見に行った事あるもん!」
興奮した女の子達の声に、海月と菜花は顔を見合わせる。
「でも、ウチの大学じゃなかったよね?もっといいトコに行ったって、聞いてたけど…」
「何で、ウチにいるんだろ?」
青塔高校って、私達の高校…。
「海月…」
菜花が真剣な顔で海月を見る。
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