第8話 14.

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もう、からかうのはいい加減にして欲しい。 「お~い、海月~?」 いくら私が慣れてなくて、面白いからって。 「みっつきちゃん?」 ここまでだって、いっぱいいっぱいなのに…。 肩に手をかけられて、海月は、涙を沢山溜めた瞳で、理紫を見上げた。 「海月…」 理紫が驚いた顔をしている。 「…く…て…」 「何…?」 涙が一筋、頬を伝う。 「…優しくして」 気付けば、思いが口から零れていた。 次の瞬間、理紫が上から覆う様に抱きしめてくる。 そして、 「優しくするから…、今夜はちゃんと、俺のモノになってよ」 『…俺だけのモノになって』 そう、海月の耳元で、苦しげに囁いた。
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