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その言葉に、海月は自分の頭がカッと熱くなるのを感じる。
他の女の子にも、そういう事、言ってきたの?
…キュッと自分の膝を掴む。
だから、
「…それは、ヨカッタら、なんでしょ?」
震える声で嘘をついた。
「…私は、ちっとも、そんな風に思わなかった」
後ろで、ハッ…と理紫が嘲笑う声がする。
「そういう事言うんだ」
「…本当だもん」
「本当は俺の事、好きで好きで仕方ないくせに」
「何言って…!」
そうよ!そうだけど…。
でも、理紫にそんな事言われたくない!
海月が、キッ…と睨んで振り向こうとすると、
「…それ以上、言わないでよ」
『何言ってるの?!』と海月が言いかけた言葉に、理紫が被せる様に言うと、後ろからギュッと抱き締めて来た。
「俺だって、傷付くんだからさ…」
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