1680人が本棚に入れています
本棚に追加
その切な気な声に、海月の胸もズキン…と痛む。
「嘘つき…」
そんな声で言うなんてズルい。
私だって、傷付いてる。
…今までどんなに傷付いてきたかなんて、理紫には分からない。
「何ンで、嘘つき?」
耳元で話す理紫の声が、海月の心を震わす。
「…人前であんな事して、後悔しても知らないから」
「あんな事って?」
「…キスして、《俺のモノ》って、言った事」
分かってるくせに…。
最初のコメントを投稿しよう!