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「…俺、また変な事言った?」
海月はふるふると首を振る。
「…き、なの」
絞り出す様な、小さな声。
宥める様に、海月の背中を撫でていた理紫の手がピタリと止まる。
「好きなの…。ずっとずっと、好きだったの…」
1度言ってしまうと、海月の口から、自然と想いが溢れ出した…!
「…でも、嫌いっ!
いつも…、意地悪ばっかり言って。からかってばかりで。」
「海月…」
「いっつも、いっつも、…違う女の子ばっかり選んで!」
海月は自分のハンカチを取り出すと顔を覆う。
理紫が呆気に取られているのが分かった。
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