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言ってしまってから、海月は動揺する。
私、何言ってるの?
もしかしてとんでもない事言ってる?
…そう思った時、理紫がそっと身体を離して、海月の手からハンカチを取った。
海月が俯いた顔を上げると、そのハンカチを持ったまま、理紫は海月を凝視している。
「理紫…?」
海月が名前を呼ぶと、理紫はハッ…とした顔をする。
そして、海月の目元に1度キスをすると、ハンカチで涙を拭ってくれながら、
「…俺も」
と、呟く様に言った。
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