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理紫が口元に優しい笑みを浮かべ、
「そうだよ」
と、海月の髪に触れる。
理紫の瞳に甘い光を見つけて、海月は次にされる事が分かり、濡れた睫毛をゆっくりと伏せた。
大事にしよう、この時を。
やっと、理紫の《今の彼女》になれたのだから。
他の女の子達みたいに、1ヶ月しか側にいられないかもしれないけれど、…1日でも長く、理紫と一緒にいられる様に。
海月の口唇に、柔らかく理紫の口唇が重なる。
キスは何度もしたけれど、海月にとっては特別なキスだった。
いつかは終わる、始まりの、契約のキスの様だった…。
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