1680人が本棚に入れています
本棚に追加
ゆっくりと隙間から入ってくる舌を受け入れて、口内中をまさぐられるとキュンッ…と、身体の芯が甘く疼く。
「っん…んん…」
聞こえる鼻にかかった甘い声が自分の声だと気付き、海月は恥ずかしくなって咄嗟に逃れようとしたが、反対に理紫に腰を抱き込まれた。
罰とばかりに、更に深くなる口付けに、海月は溺れさせられ、立っている事もままならなくなってくる。
それでも、飽きる事なく貪られ、徐々に身体が崩れ落ちてきて…。
理紫に与えられる熱でチョコレートのように、トロトロに溶けてしまいそう…。
熱くて、甘ったるくて、ジンジンと切なくて…、苦しい。
「理…紫…」
吐息の間に、痺れて舌足らずになった声で、海月は恋しい人の名前を呼ぶ。
好き…。
理紫はコクリと息を飲むと、触れるか触れないかの口唇で、
「海月が嫌だったら、無理はしないから…」
『…いい?』と、耳の奥にダイレクトに響くように、吐息で聞いてきた。
最初のコメントを投稿しよう!