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「どういう事よっ!」
声を荒げる菜花を無視して、理紫は海月に近付いてくる。
菜花にあんな事を言ってしまって、理紫の事を怒らなきゃいけないのに…。
それなのに、甘く見つめられて、海月は、そのまま動けなくなった。
「海月…」
そっと、おとがいに触れられ、前屈みになった理紫に、吸い込まれる様に口付けられる。
…周りからどよめきが起こったのが聞こえた。
その周りの反応に、海月がピクンと肩を震わせると、ちゅっ…と音を立てて、すぐに理紫の口唇が離れていく。
「…続きは後でね」
身体を離す間際、そんな事を囁かれ、海月はやっと自分がキスされた事を自覚した。
一気に、恥ずかしさがこみ上げてくる。
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