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海月がため息をつくと、
「ブーッ!時間切れ!」
理紫が嬉しそうに言った。
ちょっ、ちょっと待って!
キスされた上に、こんな所で抱き上げられるのだけはっ!
「…一緒に行きます!」
海月が諦めてそう言うと、理紫はフッ…と笑って、海月の手を取った。
そして、菜花から海月の荷物を受けとり、
「じゃ、またな」
と、菜花に右手を上げる。
「海月、後は何とかするから、…今夜、電話しなさいよ」
菜花がしょうがないと、海月に苦笑いした。
すると突然、
「…海月、逃げるぞ!」
えっ?
理紫はそう言うと、海月の手を引いたまま走り出す!
逃げるって、何からっ?
もう、訳が分からないっ!
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