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「…理紫もマスターもどこに行っちゃったんだろ…?」
海月は、する事もなくて全てのテーブルとカウンターを拭き終えると、ふぅっ…と息をつき、カウンター椅子に腰掛けた。
かれこれ30分は経っているだろう…。
海月がもう1度、時計を見た時、奥のドアが開く音がして、桐谷がドンドンと足音を鳴らしながら入って来た。
「あっ、マス…、恭史さん、どこに…」
けれど、立ち上がった海月の事は一瞥もせずに、入り口の扉に向かい、荒々と鍵を閉める。
カラン…と、カウベルが鳴った。
「どうしたんですか?」
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