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「聞いてるの?」と、菜花が目つきを険しくすると、
「…やっぱり、初めての子にやり過ぎたよな」理紫がぼそりと呟く。
「ばっ…!!」
『…かじゃないの!』奥に海月が居ることを思い出し、菜花は言葉を飲み込んだ。
「…徳井、今、私の話聞いてた?」
「分かってる。肝に命じとくわ…」
即答した割に微妙に噛み合わない会話。
『コイツ、絶対聞いてない』と菜花は確信した。
「…アンタねっ!」
「ありがと、な」
怒ろうとしたのに、お礼を言われて菜花は面食らう。
「一昨日の電話も、俺達の事イライラして焚き付けてくれたんだろ?」
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