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赤ペンを持って、再び情報誌に向かった時、
ピン、ポーン…!
玄関のチャイムが鳴った。
えっ…、こんな時間に誰?
海月が立ち上がると、
「海月、俺。開けて」理紫の声がする。
「理紫…っ?」
海月は弾かれる様にドアへ向かうが、指の金具を思い出し慌ててポケットにしまってから鍵を開けた。
ドアを開けた瞬間、理紫に抱き締められる。
「どうしたの?」
海月は、夜の空気で冷え切った理紫の身体を抱き返した。
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