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図々しく大胆な理紫の発言に、
「いえ、やっぱり気にして下さい。これ以上ヤられたら、かなわない…」
菜花が手を上げたまま首を振った。
それを聞いて理紫は、抱き留めていた海月のつむじに口付けると、
「俺もこれ以上、いくらお前にでも、海月のいい顔見せる気はないね」
甘やかに瞳を煌めかせて笑う。
その理紫の表情に、思わず菜花も息を飲んだ。
「…みんな、その顔に騙されるのね」
「ん…?」
「キスも笑顔も、さすがに《青塔のモテ王子》の座を3年間譲らなかっただけあるなぁって、感心してんのよ」
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