1350人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
海月はそっと視線を外して、窓の外を見る。
「…田中さんがあんな事言って気にしちゃったでしょ?」
「…はい」
「正直だね」
桐谷は海月の返事にプッ…と吹き出す。
「じゃあ、みぃちゃんが正直に言った事に敬意を表して、僕も本当の事を言うね」
そう言うと、キュッとハンドルを切った。
「……っ!」
後部座席で海月がよろめく。
「もう、まだるっこしい言い方はしない。僕はみぃちゃんが好きだよ」
最初のコメントを投稿しよう!