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「もっと、ギュッ…てして…」
息が止まりそうな位に抱き締められて、海月は理紫を実感し、幸せな気持ちに包まれた。
今なら…。
今なら、ずっと心の中で思っていた事を言ってしまっても、受け止めてもらえるかも知れない…。
それは、無理な、単なる我が儘かも知れないけれど…。
「もう…、他の女の子の事なんか見ないで…」
「うん…」
「どこにも、触らせないで」
「…いいよ」
けれど、あっさりと了承の返事が返されるから、海月は戸惑ってしまう。
「私以外の子とキスしたり、そういう事もしたら駄目…」
「分かった」
それから…。
「…他の子に、蜂蜜の笑顔をあげないで」
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