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「……!」
その言葉を聞いて、理紫もピタリとその手の動きを止めた。
涙目で首筋を押さえる海月に理紫は「…ごめん」と言って俯き、自分の頭をくしゃくしゃと掻く。
「跡つけないでって言ったのに…」
海月が恨めし気に睨むと、
「…悪かったって」
手の平をこちらへむけて、右手を上げた。
けれど、神妙な顔はしてるくせに、瞳には笑みを浮かべているから、
「理紫のばかっ!」
海月は思わず声をあげる。
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