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****** …これは何?どういう事? 「サトくん、サトくんっ!」 「さっちゃん、ちょっと見ないうちにまた大きくなった?」 理紫は手土産のケーキを「ごめん」と海月に渡すと、靴も履かずに飛び付いてきた砂月を自然に受け止めて抱き上げた。 「だって、はやくおおきくなったら、はやくサトくんのおよめさんになれるでしょ?」 「…うん?」 「サトくんのおひめさま、まだみつかってない?ずっと、みつからなかったら、さっちゃんとけっこんだよね?」 困った顔をする理紫に、砂月がギュッとしがみつく。 「…あら」 その時やっと、砂月を追いかけて、玄関から母の陽子が出てきた。
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