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すると理紫が、今日何度目かのため息を吐いて、海月の肩口に頭を落とす。
「理紫…?」
「どうしたの?」と、海月が聞くと
「……まいった」
理紫がぼそりと呟いた。
「まいった…って?」
「本当に、海月さんにはかないません…って事」
言われて、海月はふふっと笑うと理紫の後頭部に手を回し、そっと撫でる。
「見かけによらないんでしょ?」
そうして海月が、さっき理紫が言った言葉の言質(げんち)を取ると、今度は理紫が声を立てて笑った。
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