第17話 25.

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コックを捻り、勢いよく出てくる冷たいシャワーを頭から浴びる。 ここの所、更に鍛えられて引き締まった体躯を、無数の水滴が包んだ。 やっとだ…、やっとここまできた。 レヴァンにC契約から入り、約1年と4ヶ月。 他と比べて実績が無い分、人よりもやってきたつもりだったが、サテライトから入って、思っていたよりも早く力を認めてもらう事ができ、トップチームの試合に出場させてもらえるようにもなった。 確かに、規定時間も既に上回っている。 打ちつけるシャワーの温度が、段々と上がってきた…。 トン…と、両手を壁につく。 今日の出場時間、アディショナルタイムも含め、後半約38分。 1ゴール、1アシスト、シュート数2。 3―2、アウェーでの勝利。 0―1で負けていた前半から、自分が出た事によって流れをこちらへ持ってこれた自負はあった。
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