忘れ物

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今日は雲一つない青空で、ピンクの桜がひらりひらりと舞い散る。 空や桜も、私の入学式を祝ってくれてるかと勘違いしてしまうくらいに、良い天気だった。 「みーなみっ」 お母さんと一緒に歩いていたら、小学生からの親友の杏(あん)が、後ろから抱きついてきた。 「あら~!杏ちゃん!!お久しぶりね」 「はい!お久しぶりです」 とお母さんと杏が仲良さげに、喋り始めた。 「ちょっとぉ~!お母さん、私の杏取らないでよ!!」 とお母さんにあっかんべーとする。 「はいはい、分かったわ。じゃあ、お母さんは受け付けしてくるから杏ちゃんとクラスでも、見てきたら?」 とお母さんが気を利かせてくれた。 「じゃあ美波、一緒に行こー」 「うん!行こ行こ」 と2人で仲良く手を繋ぎながら、歩き出した。
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