第2話

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「つ…、つ…、連れ…」 理紫は、いたずらめいた瞳を煌めかせて、海月の顔を覗き込んできた。 「心配しなくても、そんな変な所には連れていかないから安心して?」 「連れて…、行くって?」 「今夜、海月のお父さんにも、きちんと話を聞いて頂かなきゃいけないし、大学で野暮用済まさなきゃならないから、帰るのは明日にしようと思って、泊まる所を取ってあるんだよね…」 お父さんと話? 泊まる所を取ってあるって…?。 モヤモヤとした気持ちがまた込み上げてくる…。 海月が歩いている足を止めると、スルリと肩に置かれた手が外れた。 「海月…?」 2、3歩先で止まった理紫が、不思議そうに半身で振り返る。 「…どうして、そうなの?」
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