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きっと、好きでいてくれてるのは本当…。
理紫が自分は海月のだよって言ってくれて、こんなに嬉しい。
私の方が好きという気持ちが大き過ぎるだけで、同じ位を望むのは間違ってるから。
海月は背伸びをして、理紫の首に腕を伸ばすと思い切り抱き付いた。
「わ…!み、海月?」
「サトくん」
わざと砂月のように名前を呼んでみる。
「さっちゃんみたいに抱っこして…?」
理紫は驚いたように目を瞠るが、すぐに表情を戻すとニヤリと笑う。
「いいよ、みぃちゃん」
言うなり、いつも理紫が砂月にするように海月を腰から抱き上げた。
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