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「さて…と、海月、これからどうしようか?」
車を暫く走らせて、住宅街を抜けた所で、人通りの少ない道路脇に車を止める。
「余計なのに時間取られちまったから、あんま…」
ボソッ…と独り言のように言うと息を吐いて、理紫がハンドルに顔を伏せた。
「理紫…?」
どうしたの…?
海月が恐る恐る理紫の方へと手を伸ばす。
すると、
「あー…っ!もうっ、くそーーっ!!」
突然叫びながら、いきなりハンドルを叩くから、海月はビクン…と肩を震わせた。
「あ…、ゴメン」
驚いた海月に気付いて、理紫がしまった…というふうに謝ってくる。
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