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「ひぁ…っ…!」
こんなに高いのっ!?
お姫様抱っこされたり、担ぎ上げられたりするのとはまた違う。
高さが怖くて、海月は理紫の頭にしがみついた。
「や…、理紫、も、いい…」
もう降ろしてとお願いする海月に、クックッ…と理紫が笑いを噛みコロす。
「…でさ、やっぱり聞きたいんだけど、本当は何を怒ってたの?」
前髪が懸かって片目を眇めた理紫に言われ、海月はグッ…と息を飲んで口を噤んだ。
…言える訳ない。絶対に言えないっ!
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