第4話

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「海月…?」 海月はそのまま駆け抜けて、振り向いた理紫の胸へと飛び込んだ。 「えっ…、どうした?」 戸惑いながらもしっかりと抱き留めてくれる。 「…来ちゃっ、たっ」 「来ちゃった…?」 暖かくて、優しくて…。 こんなにも、理紫の腕の中は安心出来る。 私の居る場所は、もうここしかない。 「苦し…」 「…何かあった?」 激しく上下する肩を宥めるようにさすり、理紫が心配そうに聞いてきた。
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