第6話

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「お…、おはよ…」 ニッコリと微笑われて、ぽぉっ…としてしまった海月は言われた言葉を繰り返す。 理紫は微笑みを深くすると、海月の頬に指先で触れた。 「海月…、今、何時?」 「…7時半」 「……7時…、半?」 ぼんやりとする頭の中で、朝からあわよくばと思っていた理紫は、瞳を見開いて飛び起きる。 「7時半…っ?本当?」 「うん…」 「『うん』って…、海月、講義何時よ?」 「9時10分…」 「…マジ…かよ…」
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