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理紫は呆然とする頭を回して時間を計算するが、ハァ…と1つ息を吐くと、海月の身体を起こした。
「さ…、理紫?」
「とにかく、シャワー行くぞ」
「きゃ…!やっ…!」
引っ立てるように立たされそうになって、身に何も付けていない事に気付いた海月は驚いて理紫の手をはねのけ、また上掛けの中へと潜る。
「わっ、わたし…、後でい…っから、理紫先に…」
「…別々に入ってる暇なんか、ないだろ?」
「だって…、だって……」
「…今更、何恥ずかしがってるんだよ」
呆れたように言われると、泣きたくなってしまう。
だって、恥ずかしいものは恥ずかしいのに…!。
俯いてしまった海月を理紫は「全く…」と呟いたかと思うと、上掛けごと抱き上げた。
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