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これって一体どうなんだろう…。
寸前でもう1度抗ってみたが、何んだかんだで言いくるめられ、結局2人でシャワーを浴びることとなる。
背中合わせで身体を洗い、時折触れる理紫の体温に、海月は意識し過ぎて心臓が破裂しそうだ。
「…俺と一緒に風呂入るなんて、初めてじゃないだろ?」
納得出来ていないような理紫の言葉。
「だっ…」
だって…っ!
初めてじゃないけど、前だって、一緒に入ろうとして入った訳じゃ…。
「…ていうか、こんなに暗くちゃ、何ンも見えないんですけど」
「電気付けちゃダメだからっ!」
「……ハイハイ」
暗い中、苦笑するのが分かるから、海月は口唇を噛んで理紫を睨んだ。
「こっち見ちゃダメなんだからね!」
「……見ませんよ。それより海月、俺のこと気にする前に手ぇ動かせ」
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