第6話

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「……っ!」 …そんな言い方しなくたって。 そっと理紫を盗み見ると、あちらを見ながら、がしがしと頭を洗っている。 理紫はこんな時、ドキドキしないのかな…? 普通な態度の理紫に、ふっ…と湧いた疑問。 わたしだけ、バカみたい…。 「ちょっと、悪い…」 考えていると、背後から長い腕が伸びて来て蛇口を捻った。
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