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あるところに小さな国がありました。
その国はとてもとても小さくて弱い国でしたが、皆が幸せに暮らしていました。
その国に、双子の王女様と王子様が産まれました。
人々は次々と祝福を述べました。
このときはまだ、双子にのしかかる重みを知らなかったのです。
双子はすくすくと元気に育ちました。
魔力が高く、魔法が得意な王女様と、身体能力が高く、武術に優れている王子様はじゃれあいながらお互いの腕を磨いていました。
そんなある日、この国にある、魔王を倒す勇者のための宝具に双子は選ばれ、旅にでることになりました。
王女様と王子様は力を合わせて魔王を倒しましたが、王女様は宝具を使い自らを犠牲に死んでしまいました。
人々は王女様の死を深く悲しみました。
それから、王子様は行方を眩ましました。
王子様の安否は誰も知りません。
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