4人が本棚に入れています
本棚に追加
『紗枝ー、ずっと見てるけど、もしや恋ですか?』
『…なっ!今日子ちゃん何言って…!』
『いやぁ、中々のイケメンだし、一目惚れもあるかなと…』
『ち、違うからっ!』
『その慌てよう…ますます怪しい』
『もうっ!違う違う違うよぉ!』
『ふーん』
今日子ちゃんの読みは、悔しいけど当たっていた。
私の心はすでに…光くんに奪われていた。
まさにこれは、この感情はきっと、一目惚れ以外の何物でもなかった。
一目惚れ…初めての経験。
私…光くんを好きになっちゃったんだ。
恋…しちゃったんだ。
これから始まる学園生活。
淡い期待に、胸が高鳴った。
だけど、残念ながら光くんとは別々のクラスになってしまった。
今日子ちゃんと同じクラスになれたのが、せめてもの救いだった。
最初のコメントを投稿しよう!