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『紗枝ー、ずっと見てるけど、もしや恋ですか?』 『…なっ!今日子ちゃん何言って…!』 『いやぁ、中々のイケメンだし、一目惚れもあるかなと…』 『ち、違うからっ!』 『その慌てよう…ますます怪しい』 『もうっ!違う違う違うよぉ!』 『ふーん』 今日子ちゃんの読みは、悔しいけど当たっていた。 私の心はすでに…光くんに奪われていた。 まさにこれは、この感情はきっと、一目惚れ以外の何物でもなかった。 一目惚れ…初めての経験。 私…光くんを好きになっちゃったんだ。 恋…しちゃったんだ。 これから始まる学園生活。 淡い期待に、胸が高鳴った。 だけど、残念ながら光くんとは別々のクラスになってしまった。 今日子ちゃんと同じクラスになれたのが、せめてもの救いだった。
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