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知り合ったばかりの、
しかも酔っぱらい女にそう呼ばれるのは癪(しゃく)に触るが、
真剣にとり合うのもバカらしくなり
俺はそのまま呼ばせておくことにした。
それからしばらく彼女は
カウンターに項垂れたまま笑い、
俺に質問攻め。
俺も酔っぱらい相手なのに
何故か素直に答えてしまい、
余計に彼女の興味を引いてしまったみたいだった。
まぁ、
俺も彼女とのやり取りをそれなりに楽しんでいた。
「じゃあ、今度はあなたの番!
質問して」
質問攻めの次は質問要求か……。
質問することに飽きたのか、
それとも満足したのか
急に体を起こし前のめり気味に切り出してきた。
ぶっちゃけて聞きたいことはあった。
でも今の彼女に質問したところで
真面な答えが返ってくるとは思えない。
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