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いや、
そんなことよりも今はもっと別に気にしないといけないことがあるような気がする。
『で、
挨拶はいつ、行けばいいんだ?
そっちが決められないなら
俺の方で勝手に決めるぞ』
まるで私の心を読んだかのように男が私を急かす。
「待ってよ! 困る!」
私を無視して一人で突き進もうとする男を慌てて制止する。
男のことを何も知らないのに挨拶なんて有りえない!
何より男との結婚を了承した覚えなんてない。
『待って……て、
いつまで待てばいいんだ?』
制止する私に男は面倒くさそうに声色を変える。
私はパニックに陥りながらも必死に考え、
答えを導き出そうと頑張る。
でも答えがすぐに出てくるわけもなく……
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