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『――分かった、
二日だけだからな。
連絡してこなかったら
分かってるだろうな……』
なんかムカつく。
常に男の方が優位に立っていて
完全に私は言いなり状態だ。
でもせっかく了承してくれたのに
自ら無下にすることはできず、
怒鳴りたい気持ちをグッと堪える。
「分かったわよ。
ちゃんと連絡するから……」
渋々了承すると私はすぐに男の電話を切った。
ほんの少しも時間を無駄にしたくはなかったからだ。
どうしても男の話を聞いていて
腑に落ちないことがあった。
私の方から男に結婚を迫ったなんてどうしても信じがたかったのだ。
それに男がこれほどにも私と結婚したがる理由が分からない。
私に一目ぼれしたとか?――
そんなわけ有るわけがない。
好意がある相手に普通はあんな態度はとらない。
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