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「へぇ、武闘派だって。怖いな、パリス」
「そうだね」
走りながらそう言う樹利とパリスに、
「あの、全然怖がっているように見えないんですが!」
とカイルが背後で声を上げた。
「やっぱり俺たちは慣れてるのかもな」
「うん、物心ついた時から叩き込まれてるからね」
走りながらそう話す樹利とパリスに、カイルは目を開いた。
「な、なにをですか?」
「格闘術のすべてを」
そう言って勢いよく向かって来た幹部の手を左手で跳ねつけて、右拳で腹部を殴りつけた。
グッと蹲る信者の身体を馬跳びして、背後の信者の頭に踵を落とし、
「なんだコノヤロー」
と、なりふり構わず飛びかかってくる信者の身体をつかんでそのまま背後に巴投げした。
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