第2夜 魅惑の口付け

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「そう、僕たちはここで見付けださなきゃいけないんだよ。 ミスターX(エックス)を」 「ミスターセックスってすげぇ、絶倫って感じ」 「エックス!」 ムキになって声を上げたパリスに、 「ちょっとしたボケなのに」 と樹利は口を尖らせた。 「そんなつまらない冗談を言ってる場合じゃないんだよ。ひっそりとホストクラブにホストとして潜入して、内部調査をするって話なのに、アッという間にナンバー1になるなんて本当に信じられない」 呆れたように言うパリスに、 「まー、出る杭は打たれるって言うし、目立ったら目立ったで色々動きが出るだろ」 ニッと笑ってそう言った樹利に、パリスは少し驚いたように目を開いた。
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