第2夜 魅惑の口付け

8/130
前へ
/347ページ
次へ
そうか、すべては樹利の計算だったわけだ。 何も考えていないようで、実は色々と考えている。 美しく、つかみどころのない、本当に深い男だ。 どんなに長く付き合っても、彼の実態は計り知れない。 「でも普通に過ごしてただけなのに、どうしてナンバー1になったんだろうなぁ」 独り言のように漏らす樹利に、 ……本当に、計り知れない。 とパリスは顔を引きつらせた。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12923人が本棚に入れています
本棚に追加