第2夜 魅惑の口付け
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「そんじゃあ、捜査に戻るか」 そう言って身体を伸ばした樹利に、「うん」と頷いた。 僕たちがホストクラブ『Angel』に潜入して、もうすぐ二か月。 依頼人はクラブのオーナー、冴島サトルだった。 そう、あれは二か月前のこと。 「ほら、パリス。乾杯」 「うん、お疲れ様」 ひと仕事を終えて、樹利と共にいつものバーで乾杯していた。
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