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「最近大活躍だってね、探偵さん」
そう言って煙草を咥えた冴島に、マスターがすかさず火をつけた。
「サンキュー、マスター。
新宿の揉め事を色々解決してるそうじゃないか。この前はナンバー1ホステスにつきまとっていたストーカー問題を解決したとか」
「あ~、あれは簡単な仕事だったよな、パリス」
そう言った樹利に、
「う、うん」
と、躊躇いながら頷いた。
ストーカーをしていた男をとりあえず捕まえて、
最初ガツンと脅した後、カツ丼をご馳走して、その後に一緒に飲んで、泣きながら語る男の話をとことん聞いたあと、
『とりあえずたまったすべてをスッキリして来い。ここは俺がおごるから』
と風俗店に放り込んだ。
乱暴すぎる方法に本当にハラハラしたけれど、店から出て来た彼は、肌もつやつやして、目から毒気がなくなり、まるで生まれ変わったような顔をしていた。
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