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『樹利さん、俺、がんばって仕事して、自分に合うイイ女を探します!』
目をキラキラさせながらそう言った彼に、
『おう、がんばれ』
と背中を軽く叩きながらそう言った樹利。
朝陽が眩しい、爽やかな朝だった。
「ストーカー撃退って、厄介な仕事かと思ったけど、結構簡単なものだったよな」
思い出したようにそう言う樹利に、言葉が詰まった。
あれは樹利だからこそ成しえたこと。
他の人間が同じようにやったからといって、上手く行くとは限らない。
樹利が放つ不思議なオーラは関わる人間に何かしらの変化をもたらす。
本人がそれをどこまで把握し、自覚しているのかはわからないけれど。
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