第2夜 魅惑の口付け

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「どうやって解決を?」 不思議そうに目を細める冴島に、 「まぁ、なんでもタマりすぎはよくないってことかな。 なっ、パリス」 と肩に手を回してくる樹利に、 「いちいち僕に振らないでよ」 と息をつきながらサングリアを口に運んだ。 「にしてもさすがだな。俺の依頼も受けてくれないか? ちゃんと前金も払う」 と身を乗り出した冴島に、僕たちは「依頼?」と声を揃えた。 そう、その時に受けたのが、今回の仕事。 ホストクラブに潜入して、店の影のボスと囁かれている『ミスターⅩ』が誰か特定するというものだった。
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