第2夜 魅惑の口付け

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「さあ、樹利にパリスだったね。君たちは誰に着く?」 そう言って目を光らせた雅に、パリスはゴクリと息を呑んだ。 誰に着くのが一番情報収集できるんだろう? 雰囲気的に雅という人が一番の実力者っぽい。 いや、光っていうカワイイ子は口が軽そうだから、情報収集にはうってつけかもしれない。 聖夜は無口そうだし、譲司は面倒見が良さそうだけど、なんとなく面倒くさそうなタイプだ。 「あー、いえ、いいっす。俺らは気ままにやりますんで」 サックリとそう答えた樹利に、皆は「えっ?」と目を開いた。 「ちょ、樹利」 「しいていえば、このパリスと二人ってことで」 と樹利はパリスの肩を抱き寄せた。
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