第2夜 魅惑の口付け

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ホストクラブは樹利効果で連日の賑わい。 今まで四天王の太客だった女性達も、 「ごめんなさいね」 と樹利に乗り換えを始め、四天王に仕えていたホスト達が、 「俺は樹利さんに着いて行くっす!」 「樹利さん、威張らないしパシりに使わないしサイコー!」 と樹利の元に流れて行き、店内は戦々恐々としていた。 「あー、悪い、パリス。後でトマトジュース用意しといてくれよ。無塩のやつな」 開店前の店内で新聞を眺めながらそう言う樹利に、 「……僕のことは気持ちよくパシらせてるけどね」 とパリスは顔を引きつらせた。
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