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「くそッ!なんなんだよ、あいつ!」
ホストクラブ「Angel」の四天王トップ、雅は悔しさに顔を歪ませながら拳でテーブルを叩きつけた。
「み、雅さん、落ち着いて下さい」
オロオロする取り巻き達に、
「これが落ち着いてなんかいられっかよ、今までこの店は4人の実力者が拮抗し合って均衡を保ってきたんだ。
その4人、四天王を一気に出し抜くって、どういうことだよ。
なぁ、あいつはそんなにイイ男か?」
勢いよく振り返った雅に、
「そ、そうですね。顔はいいなと思います」
「美形だけどナヨナヨしてない感じで」
「なんだか迫力もあるよな」
「何よりスタイルだよ。脚長ぇし」
「あの腹筋見たか?ヒョロヒョロに見えてすげぇ鍛えてるよな?」
一気にそう話す取り巻き達に、
「う、うるせーよ、そんな言葉を聞きたいんじゃねぇ」
と雅は声を上げた。
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