第2夜 魅惑の口付け

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一方で、 「また豪快に飲んでくれるなら、私はドンペリ入れてあげるわよ?」 と言う富豪の女社長には、 「マジで?あざーす、頂きます!」 と躊躇もなく、それは気持ちよく受け取り、 「この美貌の女社長が俺の為にシャンパンを入れてくれましたぁ」 と声を上げ、店内が「うおおお」と盛り上がり、手拍子と共にいつもの『シャンパンコール』がスタートする。 「今宵始まる!」 「シャンパンコール!」 「飲んでみせます、この樹利が!」 「飲ーんでみせます、樹利さんが!」 「今宵一晩あなたのために、捧げます!」 「はいはい、せーーの!」 「いただきまーーす!」 とボトルをつかんでグイッと一気に飲む樹利に、店内にウオオオオと歓喜の声が上がる。
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