第2夜 魅惑の口付け

46/130
前へ
/347ページ
次へ
皆が「えっ?」と戸惑う中、 「ちわーす、若頭。 島田のおやっさんは元気?」 と軽く笑顔でそう尋ねる樹利。 「あ、はい、元気です。あのうちの嫁は……」 と弱ったように尋ねる若頭に、樹利はニッコリ笑って「姐さん」と彼女を手招いた。 「…………」 決まり悪そうに彼女が前に出ると、 「姐さん、めちゃくちゃイイ女っすね。うちのホストはみんな憧れてて高嶺の花なんですよ。 でも、いつも叱られてばかりです」 と樹利はイタズラな笑みを浮かべた。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12924人が本棚に入れています
本棚に追加