第2夜 魅惑の口付け
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「お、お前、ホストクラブにまで来て若い男を叱ってるのかよ」 呆れたように言う若頭に、 「……仕方ないでしょう、叱りたい男が帰って来ないんだから」 と彼女は目に涙を浮かべて顔をそらした。 「でも、こうしてやって来た。 やっぱり若頭は姐さんの王子様なんっすね。……木刀持ってるけど」 そう言った樹利に、店内は一瞬静まり返った後、ドッと笑いが起こった。 「木刀持った王子様って」
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