第2夜 魅惑の口付け

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そんな中、店の真のナンバー1であるこの俺・雅が、 「くそ、マジで忌々しい」 悔しさに親指の爪を噛んでいると、 「パリスさんって樹利さんに負けず劣らずイイ男なのに、なんだか控えめだよな~」 「いや、樹利さんのあの驚異的な数字の裏には、きっとパリスさんの魅力も絡んでるぜ」 という噂話が耳に届き、勢いよく立ち上がった。 そう、だ。 パリスだよ、キーマンは! 端正な顔立ちに、一流ホテルのコンシェルジュのような立ち振る舞い。 上品な笑顔。 あいつをこっち側につかせることができたら、樹利の野郎は転落するに決まってる。
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