第2夜 魅惑の口付け

52/130
前へ
/347ページ
次へ
強く頷いて樹利の元へと歩き、 「悪い、樹利。 お前んとこのパリス、今日だけ俺のヘルプに借りてもいいか?ちょっと人手不足で」 と敢えて低姿勢に手を合わせて打診してみた。 皆の前で頼むことによって、断りにくい状況を作る。 俺もなかなかの策士だ。 お前もしてやられたと思ってるだろ? 不敵に微笑みながら顔を上げると、 「あ、いーすよ。パリス、今日は雅っちのとこだってよ」 と樹利は簡単に頷いた。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12925人が本棚に入れています
本棚に追加